【モルトの香水】キャンベルタウンモルトのスプリングバンクの紹介

ウイスキーの紹介

スプリングバンクはスコットランドのキャンベルタウンにある蒸留所で生産されているウイスキーの1つですが、ロングロウ、ヘーゼルバーンも生産されています。

中でもヘーゼルバーンは竹鶴の生みの親であるマッサン(竹鶴政孝)がウイスキー作りを修行した蒸留所であり日本にも馴染み深いウイスキーなのです。

キャンベルタウン

キャンベルタウンはスコットランドの西側に位置し、西にはアイラ島、東にはアラン島がありその中間にある陸の孤島にキャンベルタウンはあります。

キャンベルタウンはアーガイル公キャンベルから名付けられており、人口は5000人ほどの小さな町であったものの、最盛期には30以上の蒸留所がひしめき合っていました。

大戦の影響、粗悪なウイスキーを提供しアメリカ市場を失った事、アメリカの禁酒法、石炭の枯渇など多くの要因からキャンベルタウンの蒸留所は急激に衰退し、現在はスプリングバンク、グレンスコア、グレンガイル(キルケラン)の3つだけです。

この3つの蒸留所は同じ仕込み水を利用しており、アーガイル公キャンベルが19世紀に作らせた貯水池を利用しています。

消滅の危機だったキャンベルタウン

スコットランドにはスペイサイドハイランドローランドアイラアイランズ、そしてキャンベルタウンと6つの生産地域に分けてブランディングされています。

キャンベルタウン蒸留所が2つしか無いことや生産量も少ないことからキャンベルタウンを除いてスコットランドは5つの生産地域とする働きがありました。

しかし、スプリングバンクなどを経営するミッチェル家が2004年に閉鎖されいたグレンガイル蒸留所を再開させた事で、キャンベルタウンは歴史から消されること無く、今も力強く成長し続け世界中から評価されています。

スプリングバンクの特徴

スプリングバンク蒸留所は180年以上、家族経営を行っている他社の資本が入っていない独立系の珍しい蒸留所です。

伝統を尊重しながら、製麦、フロアモルティング、ボトリングまでを一貫してキャンベルタウンで完結することにこだわり続けており、その結果今もスプリングバンクが世界から支持されるウイスキーとなりました。

これは全てアイラだ完結することを目指しているアイラブルックラディも同じテロワールの思想です。

スプリングバンクではピートレベルと蒸留方法が異なる、3銘柄のウイスキーを生産しており、それぞれでボトル名が異なります。

  • スプリングバンク(Springbank):2回(ローワインを含めると2.5)蒸留、ピートレベル12ppm〜15ppm
  • ロングロウ(Longrow):2回蒸留、ピートレベル50ppm
  • ヘーゼルバーン(Hazelburn):3回蒸留、ピートレベル0ppm
スプリングバンクのウイスキーはブリニー
スプリングバンクで作られるウイスキーには港町の潮風を受けた環境で熟成されることで、共通した塩辛さ(ブリニーと表現することもあります)があり、塩辛さとフルーティな甘みが特徴です。

スプリングバンクの味わい

スプリングバンクは香りの高さからモルトの香水と言われるほどで、塩辛さがありオレンジやレモンなどの柑橘系が特徴でリッチでミディアムボティな味わいです。

スプリングバンク10年

スプリングバンク10年
フルーティな味わいが強く、加水すると塩辛さが強調されます。
ロックで飲むと味の変化がわかりやすく、楽しめる一杯となります。
香り
  • 洋梨
  • わずかにピーティ
  • バニラ
  • 新鮮なモルト
味わい
  • モルト感
  • ウッディ
  • ブリニー
  • シナモン
  • バニラ
フィニッシュ
  • フルーティで塩辛さが長く続きます。
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スプリングバンク12年 カスクストレングス

スプリングバンク12年 カスクストレングス
12年はカスクストレングスとなっており、より滑らかでフルボディな香草や果実感が特徴です。
香りからはピート感はあるものの、味わいは力強い甘さが全面にありピートやスモーキー感は殆どありません。
全体的に白州と似ていると感じましたが、白州にはないフルーティやスパイシーな味わいがあります。
カスクストレングスなのでストレートがおすすめで、食前酒として楽しみたい一杯です。
香り
  • 香草感
  • ややピーティ
  • リッチな甘さを香りからも感じる
味わい
  • 甘く重厚な柑橘系
  • キャラメル
  • バニラ
  • スパイシー
フィニッシュ
  • 塩キャラメルような甘い塩辛さ
  • ハニー

スプリングバンク15年

スプリングバンク15年
15年はシェリー樽熟成の原酒が含まれており、レーズンやドライフルーツな甘みが強く、これまでのような塩辛さやスモーキー感はなく、樽由来のウッディ感がややスモーキーな感じを演出しています。
濃厚な甘さが広がり、デザートにぴったりでチョコやナッツと合わせて食べると相性が抜群です。
香り
  • チョコ
  • アーモンド
  • ウッディ
味わい
  • レーズンやドライフルーツ
  • チョコ
  • ナッティ
  • バニラ
フィニッシュ
  • ウッディ
  • レーズンの甘さが長く続く

スプリングバンク18年

スプリングバンク18年
フルボディで、ケーキやパンのような甘さと小麦のような味わいの中にレモンやオレンジのような酸味があります。
これはスプリングバンクなのか?と思わせるほど印象が変わり、ハイボールにするとフルーティ感あふれスイスイと飲めてしまいます。
18年の本領はロックでパンやケーキな味わいになり、デザートにも楽しめる一杯です。
香り
  • 柑橘系
  • 洋梨
  • アーモンド
  • パン
香り
  • ややオイリー
  • レモンを凝縮したような柑橘系
  • バナナ
  • ケーキ
フィニッシュ
  • 芳醇なバニラが強く残る

スプリングバンク21年

スプリングバンク21年
表現が難しいほど非常に複雑な味わいで、タフィーやレーズン、イチゴなどの味わいが続きます。
シェリー特有のキャラメルやレーズンがあり、イチゴやイチジクなどフレッシュな果物も感じます。
香り
  • キャラメルのような強い甘さ
  • レーズン
  • イチゴ
味わい
  • オイリー
  • ドライ
  • 芳醇でナッティな味わいが強い
  • シナモン
フィニッシュ
  • ナッティな味わいが強く残る
  • わずかにピート感

まとめ

モルトの香水と言われるほど高品質ウイスキー続くを続けているのがスプリングバンクですが、現在日本では入手難易度が高くなっており、価格も定価の2倍〜3倍となっています。

キャンベルタウンは海沿いにある港町ですが、塩辛さとフルーティな味わいはOBANとは異なった味わいで、非常にバランスが高く香りが高いので品薄になる事もうなずけるウイスキーです。