グレンモーレンジィは1843年にハイランドで蒸留所が設立され、現在は様々な名ウイスキーを生んできたモエヘネシーディアジオ(MHD)が経営しています。
MHDはルイヴィトンのグループ会社でウイスキー以外にもドンペリニヨン、モエ・シャンドンなどのハイブランドも所有しており、ウイスキーではアードベッグ、タリスカー、カリラ、クラガンモアなども所有しています。
オレンジような柑橘系のテイストがするのでオレンジぽい名前なのかな?と想像しておりましたがグレンモーレンジはゲール語で「大いなる静寂な渓谷」という意味でした。
目次
蒸留所の紹介
グレンモーレンジィはスコットランド内で最も背の高い蒸留器(ポットスチル)とスコッチでは珍しい硬水を使っており、石灰岩を通ってきた硬水の湧き水で蒸留させることで、混じりけの少ない原酒が特徴で非常に飲みやすいウイスキーにできあがっているようです。
ポットスチルはキリンと同じ大きさとされており、キリンの保護活動も行っています。
驚くべきはそのシェアで、スコットランドで最も飲まれているウイスキーの1つで世界のシングルモルトシェアの6%を占めているのです。
その圧倒的なシェアからグレンモーレンジィはBarなどでも手に入りやすく、価格帯も4000円台から購入できるのでウイスキー入門にもおすすめの1本です。
グレンモーレンジィのロゴ
グレンモーレンジィのボトルには非常に複雑で特徴的なロゴがあしらわれています。
このロゴはスコットランドのカドボル・ストーン(Hilton of Cadboll Stone)と言われる石碑がグレンモーレンジィの蒸溜所近くで発掘されました。
裏側には十字架が掘られており、表側にはグレンモーレンジィでも使用している幾何学模様が掘られており、そこからグレンモーレンジィのロゴも作られているようです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Hilton_of_Cadboll_Stone
グレンモーレンジィの種類
グレンモーレンジィは限定品の除くと、オリジナルとラサンタが入手しやすく、年によってはスペシャルボトルがリリースされます。
2020年にはCakeがリリースされ、2021年ではグレンモーレンジィでのカクテルでの利用を意識した X BY GLENMORANGIE
が販売されました。
グレンモーレンジィに共通するのは、スモーキー感やウッド感などが殆ど感じられず、柑橘系の爽やかな香りとテイストで非常にバランスのいいウイスキーなためウイスキーが苦手な方にもおすすめしやすい種類です。
オリジナルの味わいと飲み方
オリジナルはバーボン樽で10年熟成された原酒を利用しており、香りはオレンジの皮を集めたような柑橘系の香りが広がり、バーボン樽由来のハチミツ、バニラのような味わいが特徴です。
飲み方はストレート、ロック、ハイボールの順でおすすめです。
オリジナルはミニボトルも販売されています。
ラサンタの味わいと飲み方
ラサンタはゲール語で情熱という意味で、赤色をしているウイスキーになっています。
ラサンタではシェリー樽熟成の原酒が使われており、オリジナルの柑橘系からは打って変わりレーズンやチョコの香り、ナッツ、シナモンと複雑さのある味わいが特徴です。
しっかりシェリー樽熟成を感じたい場合はやや物足りなさを感じますが、シェリー樽熟成の嫌な感じは一切なく、またシェリー樽が強く出すぎていないので比較的ライトな味わいです。
飲み方
ロック、ストレートがシェリー樽の甘さを感じやすく、ナッツ、柑橘系などが味わえます。
まとめ
グレンモーレンジィはオシャレなデザインのボトル、カクテルとのコラボなどウイスキーそのものの味や文化も大切にしながらも、時代に合わせた挑戦をしている蒸留所だと感じます。
バーなどでカクテルを飲まれる方はウイスキーのカクテルにグレンモーレンジィを使ってみると、ウイスキーの楽しみ方も広がると思います。